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【ひみ寒ブリ】氷見の寒ブリはなぜ有名?寒ブリ宣言や味が美味しい理由を解説

「氷見の寒ブリ」はなぜ有名?寒ブリ宣言や美味しさの理由を徹底解説

 

本記事の主な内容

  1. 「ひみ寒ブリ」について
  2. 氷見の寒ブリが美味しい2つの理由

 

氷見と聞けば「寒ブリ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

富山湾の冬の王者と呼ばれ、県内はもちろん全国にも多くのファンを持つ「ひみ寒ブリ」は氷見を代表する食材です。

 

そもそもなぜ氷見は寒ブリが有名なんでしょうか?

 

そんな方のために、今回は「なぜ氷見の寒ブリが有名なのか?」ということについて紹介していきますね。

 

およそ3分ほどで読むことができますので、「氷見のブリについて詳しく知りたい!」という方はぜひ読み進めていってくださいね。

 

各地で呼び方が違う出世魚「ブリ」

各地で呼び方が違う出世魚「ブリ」

 

そもそも「ブリ」が出世魚ということはご存知でしょうか?

 

出世魚?ちょっとよく分かりません・・・

 

ブリは成長するごとに呼び方が変わる、いわゆる出世魚です。

呼び方も以下のように、各地によって違いがあります。

 

大きさ 20センチ 40センチ 60センチ 80センチ
山形 アオコ イナダ ワラサ ブリ
関東 ワカシ イナダ ワラサ ブリ
静岡 ワカナゴ イナダ ワラサ ブリ
関西 ツバス ハマチ メジロ ブリ
富山 ツバイソ フクラギ ガンド ブリ
石川 コゾクラ フクラギ ガンド ブリ
山陰 ツバス ハマチ マルゴ ブリ
福岡 ツバス ヤズ ワラサ ブリ

※引用 日本海区水産研究所

 

このように地域によって呼び方は違いますが、80cm以上になると「ブリ」と呼ばれるようになる点は共通しています。

 

「ひみ寒ブリ」の概要

 

ということでここからは本題の「ひみ寒ブリ」について紹介していきますね。

 

「ひみ寒ブリ」として必要な3つの条件

 

氷見でとれたブリは全て「ひみ寒ブリ」として扱われるんでしょうか?

 

実は「ひみ寒ブリ」としてブランド認定されるためには、3つの条件を満たす必要があります。

 

「ひみ寒ブリ」の3つの条件

  1. 富山湾の定置網で獲れた個体
  2. 氷見漁港で獲れた個体
  3. 重さ6kg以上で形・質ともに良好な個体

 

このように例え氷見でとれたブリであっても、定置網以外の漁法やサイズが満たない個体は、「ひみ寒ブリ」として認定されません。

 

寒ブリ宣言

 

この条件を満たせば「ひみ寒ブリ」として認められるんですね!

 

そのとおりなのですが、加えて「寒ブリ宣言」の期間中であることが大切です。

 

「寒ブリ宣言」とは?

氷見でブリが獲れ始める時期に入り、ブリのサイズ・形などとともに安定した漁獲量が確保できる見通しがたったところで、判定委員会が出す宣言。

 

寒ブリ宣言は開始と終了の2種類があり、これまでの過去の宣言時期は以下のようになっています。

 

年度 開始 終了
H28 11/25 1/31
H29 12/2 2/3
H30 12/1 1/19
R1 11/20 2/1

 

ポイント

毎年11月下旬から12月初旬ごろに寒ブリ宣言が出され、約2ヶ月ほどが対象期間になります。

 

「ひみ寒ブリ」の値段

 

氷見の寒ブリは国内はもちろん、今では世界でも人気のあるブランド食材で積極的に海外にも出荷されています。

1シーズンにつき約100本ほど、飛行機による空輸で運ばれているとのこと。

 

「ひみ寒ブリ」って、いくらくらいするんでしょうか?

 

「ひみ寒ブリ」の値段(時価によって変動)

  • 7kg台:3万円前後
  • 10kg台:5万円前後

 

ひみ寒ブリは1尾ずつ氷見漁港から出荷されたことを証明する販売証明書を発行し、専用の青箱に入れられて出荷されます。

 

いかにも高級品な感じですね!

 

氷見の寒ブリが美味しい2つの理由

 

なぜ氷見の寒ブリは美味しいといわれるのでしょうか?

 

それは氷見の位置や特徴的な地形が関係しています。

 

氷見の寒ブリが美味しい理由

  • ブリの産卵経路の中間地点に位置し、最も脂ののった状態のブリが獲れる
  • 定置網をはった漁場から氷見漁港までの距離が近く、鮮度を保ったまま輸送できる

 

氷見はブリの産卵経路の中間地点にある

氷見はブリの産卵経路の中間地点

 

ブリは冬になると、産卵のために北海道から九州の五島列島に向けて日本海を南下していきます。

氷見は、ちょうどこのコースの中間地点に位置しています。

 

能登半島を超えたあたりから徐々にブリの脂は減少していくため、最も脂ののった状態のブリが獲れるのが氷見なんです。

 

漁場から氷見漁港までの距離が近い

 

氷見の寒ブリは、伝統の定置網漁によって行われます。

 

メモ

定置網漁とは、あらかじめ定置網を仕掛けておき、その網に入ってきた魚を獲る漁の方法です。網の目の大きさを変えることで獲る魚を区別できたり、魚を極力傷付けずに獲ることができるなどのメリットがあります。

 

氷見の定置網は漁港まで船で約30分ほどの距離の位置に仕掛けられているため、釣りあがったブリをすぐに漁港に運ぶことが可能です。

 

なぜそんなに近い位置でブリがとれるんでしょうか?

 

氷見の形を見れば分かりますが、南下していくブリを能登半島が足止めしてくれるような地形になっています。

 

能登半島が寒ブリを足止め

 

まるで南下していくブリを定置網に誘い込むような地形になっているんですね!

 

まとめ:氷見の寒ブリが有名で美味しい理由

 

本記事のまとめ

  1. 「ひみ寒ブリ」と認定されるには3つの条件+寒ブリ宣言期間中であることが必要
  2. 氷見の寒ブリが美味しいのは、氷見が産卵経路の中間地かつ漁港と漁場の距離が近いという理由から

 

氷見の寒ブリがなぜ有名で美味しいのか、理由がよく分かりました!

 

他の記事では実際に「ひみ寒ブリ」が味わえるお店や関連したイベントなどについて紹介していきますね。

 

今回もお読みいただきありがとうございました。

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