本記事の主な内容
- 「ひみ寒ブリ」について
- 氷見の寒ブリが美味しい2つの理由
氷見と聞けば「寒ブリ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
富山湾の冬の王者と呼ばれ、県内はもちろん全国にも多くのファンを持つ「ひみ寒ブリ」は氷見を代表する食材です。

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およそ3分ほどで読むことができますので、「氷見のブリについて詳しく知りたい!」という方はぜひ読み進めていってくださいね。
各地で呼び方が違う出世魚「ブリ」
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ブリは成長するごとに呼び方が変わる、いわゆる出世魚です。
呼び方も以下のように、各地によって違いがあります。
大きさ | 20センチ | 40センチ | 60センチ | 80センチ |
山形 | アオコ | イナダ | ワラサ | ブリ |
関東 | ワカシ | イナダ | ワラサ | ブリ |
静岡 | ワカナゴ | イナダ | ワラサ | ブリ |
関西 | ツバス | ハマチ | メジロ | ブリ |
富山 | ツバイソ | フクラギ | ガンド | ブリ |
石川 | コゾクラ | フクラギ | ガンド | ブリ |
山陰 | ツバス | ハマチ | マルゴ | ブリ |
福岡 | ツバス | ヤズ | ワラサ | ブリ |
※引用 日本海区水産研究所
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「ひみ寒ブリ」の概要
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「ひみ寒ブリ」として必要な3つの条件

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「ひみ寒ブリ」の3つの条件
- 富山湾の定置網で獲れた個体
- 氷見漁港で獲れた個体
- 重さ6kg以上で形・質ともに良好な個体
このように例え氷見でとれたブリであっても、定置網以外の漁法やサイズが満たない個体は、「ひみ寒ブリ」として認定されません。
寒ブリ宣言

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「寒ブリ宣言」とは?
氷見でブリが獲れ始める時期に入り、ブリのサイズ・形などとともに安定した漁獲量が確保できる見通しがたったところで、判定委員会が出す宣言。
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年度 | 開始 | 終了 |
H28 | 11/25 | 1/31 |
H29 | 12/2 | 2/3 |
H30 | 12/1 | 1/19 |
R1 | 11/20 | 2/1 |
ポイント
毎年11月下旬から12月初旬ごろに寒ブリ宣言が出され、約2ヶ月ほどが対象期間になります。
「ひみ寒ブリ」の値段
氷見の寒ブリは国内はもちろん、今では世界でも人気のあるブランド食材で積極的に海外にも出荷されています。
1シーズンにつき約100本ほど、飛行機による空輸で運ばれているとのこと。

「ひみ寒ブリ」の値段(時価によって変動)
- 7kg台:3万円前後
- 10kg台:5万円前後
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氷見の寒ブリが美味しい2つの理由

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氷見の寒ブリが美味しい理由
- ブリの産卵経路の中間地点に位置し、最も脂ののった状態のブリが獲れる
- 定置網をはった漁場から氷見漁港までの距離が近く、鮮度を保ったまま輸送できる
氷見はブリの産卵経路の中間地点にある
ブリは冬になると、産卵のために北海道から九州の五島列島に向けて日本海を南下していきます。
氷見は、ちょうどこのコースの中間地点に位置しています。
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漁場から氷見漁港までの距離が近い
氷見の寒ブリは、伝統の定置網漁によって行われます。
メモ
定置網漁とは、あらかじめ定置網を仕掛けておき、その網に入ってきた魚を獲る漁の方法です。網の目の大きさを変えることで獲る魚を区別できたり、魚を極力傷付けずに獲ることができるなどのメリットがあります。
氷見の定置網は漁港まで船で約30分ほどの距離の位置に仕掛けられているため、釣りあがったブリをすぐに漁港に運ぶことが可能です。

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まとめ:氷見の寒ブリが有名で美味しい理由
本記事のまとめ
- 「ひみ寒ブリ」と認定されるには3つの条件+寒ブリ宣言期間中であることが必要
- 氷見の寒ブリが美味しいのは、氷見が産卵経路の中間地かつ漁港と漁場の距離が近いという理由から

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今回もお読みいただきありがとうございました。